ボイトレTips #004 ♪ 喉声ってなに?

喉声(のどごえ)とは声帯が締めつけられた状態で発する声のことです。一般的に言われる「お腹から出した声」の対極にある声ですが、喉に力を入れて発声すれば誰でも喉声になってしまいます。この喉声状態のとき、声帯は喉にかかる力によって締めつけられて十分な振動が出来ません。さらに締めつけられた状態で無理矢理に振動させるので声帯が傷ついてしまうため、喉声で歌っていると「喉が痛い」「声が枯れる」などの症状が出てきます。さらにこの状態で声を出し続けると声帯ポリープなどによる発声障害を起こすことにつながります。歌っているとき、喉が痛くなったり、声が枯れてしまうようなら、それは喉声で歌っている証拠なので気をつけましょう。 ではどうやって喉声を治したらいいのでしょうか?要するに声帯に無駄な力をかけずに締めつけない発声をすれば良いのですが、ただ力を抜いても声帯の閉じ方が甘くなってしまい、なかなかうまく声になりません。そこで「声をアテる」という感覚とテクニックを身につけることが必要になります。