キリガヤ・メソッド普及講座 VoL.6 開催!

キリガヤ・メソッド普及講座VoL.6、参加者募集のお知らせです。
この講座は一人でも多くの方にキリガヤ・メソッドの効果を体感して頂くことを目的に開催する単発の特別講座です。

今回の講座では「お腹から声を出す」ということを中心にレクチャー します。
ショートブレスによる的確な横隔膜のサポートから母音をアテる声帯閉鎖などの声帯のコントロール感覚まで体感していただく予定です。
ボイストレーニングに興味をお持ちの方、納得のいくレッスンをお探しの方、 是非この機会にキリガヤ・メソッドをご体験ください。

なお、今回はいつもの聖蹟桜ヶ丘スタジオに加えてスタジオノア赤坂でも開催します。

多くのプロに支持される明解な理論とスキルをわかりやすくご紹介します。
みなさんのご参加をお待ちしております。

※当日は多少喉が渇きますのでペットボトルのお水などを ご持参ください。
なるべく楽に動ける服装で、あまりヒー ルの高くない靴でおいでくださいませ。


<日程>
11/29(土)12:00~12:50(聖蹟桜ヶ丘駅前 スタジオクイーン)
12/6(土)12:00~12:50(スタジオノア赤坂)

<講師>
キリガヤ・メソッド主宰
桐ヶ谷仁

<会場案内>
聖蹟桜ヶ丘駅前 スタジオクイーン
http://www.geocities.jp/studio_queen_tama/
新宿駅より京王八王子方面へ、聖蹟桜ヶ丘駅東口より徒歩1分、
東口を出てまっすぐ、バス通りに出たら渡らずに右へ、
セブンイレブンの先隣にビルの入り口があります。
エレベータで3階へ、フラメンコスタジオと一緒のフロアです。
〒206-0011 東京都多摩市 関戸1-11-3 桜ヶ丘プラザ3F
TEL042-371-2473
————————–
サウンドスタジオノア 赤坂
http://akasaka.studionoah.jp/
千代田線
赤坂駅 1番出口 徒歩0分
銀座線、丸の内線
赤坂見附駅
半蔵門・南北線・有楽町線
永田町駅ベルビ-赤坂出口徒歩7分
〒107-0052 東京都港区赤坂3-13-11 赤坂ノアビル2-7F
03-3589-6211

<募集人数>
※3名以上のお申し込みで開催致します。

<参加費>
1,000円(11/29 スタジオクイーン)
2,000円(12/6 スタジオノア赤坂)

<お申し込み方法>
お名前とご希望の日を以下のアドレスへメールにて送信してください。
method・jinkirigaya.com (・)を@に換えて送信してください。
お申し込み順の受付けとなります。満員の際はご容赦ください。

※ 原則としてキリガヤ・メソッド普及講座を受講したことのない方を対象と
していますが、参加人数に余裕のある時は受講出来る場合もございます。
初回以外の方の参加費は¥3,000になります。
詳しくは、お問い合わせください。

ブログ、始めました!


桐ヶ谷仁のWonderful Voice  http://ameblo.jp/kirigaya-method/


どうぞよろしくお願いします!

キリガヤ・メソッド普及講座 VoL.5 開催!

キリガヤ・メソッド普及講座VoL.5、参加者募集のお知らせです。
今回の講座では「お腹から声を出すってどういうこと?」
「アテるってどういうこと?」を中心にレクチャーします。
ボイストレーニングに興味をお持ちの方、納得のいくレッスンを
お探しの方は是非この機会にキリガヤ・メソッドをご体験ください。
多くのプロに支持される明解な理論とスキルをわかりやすくご紹介します。
みなさんのご参加をお待ちしております。

<日程>
10/25(土)12:00〜13:00
10/29(水)20:00〜21:00
どちらかご希望の日を、または第一希望、
第二希望をお知らせください。
<会場>
聖蹟桜ヶ丘駅前 スタジオクイーン
http://www.geocities.jp/studio_queen_tama/
新宿駅より京王八王子方面へ、聖蹟桜ヶ丘駅東口より徒歩1分、
東口を出てまっすぐ、バス通りに出たら渡らずに右へ、
セブンイレブンの先隣にビルの入り口があります。
エレベータで3階へ、フラメンコスタジオと一緒のフロアです。
〒206-0011 東京都多摩市 関戸1-11-3 桜ヶ丘プラザ3F
TEL042-371-2473
<募集人数>
3名〜8名
※3名以上のお申し込みで開催致します。
<参加費>
1,000円
<お申し込み方法>
お名前とご希望の日を以下のアドレスへメールにて送信してください。
method・jinkirigaya.com (・)を@に換えて送信してください。
お申し込み順の受付けとなります。満員の際はご容赦ください。
※ 原則としてキリガヤ・メソッド普及講座を受講したことのない方を対象と
していますが、参加人数に余裕のある時は受講出来る場合もございます。
初回以外の方の参加費は¥3,000になります。
詳しくは、お問い合わせください。

ボイトレTips #017 ♪ ブレッシーボイスと音圧感

魅力的なブレッシーボイスのシンガー手嶌葵さんのボーカルは、ブレッシーでありながら全く弱々しさがありません。むしろ力強ささえ感じますね。
彼女の歌声はブレッシーという事もあって決して大きくありませんが、とても音圧感があります。
音圧感は説得力のあるボーカルを得るのためにとても重要な要素なのです。
さて、彼女は大きな声で歌わないのに、なぜ音圧感があるのでしょうか?
それは彼女のボーカルが単に滑らかに歌うレガート唱法ではなく、声の出ている時間がたっぷりと長い独特なレガート唱法だからなのです。
それでは「たっぷりレガートと音圧感の関係」についてもう少し解説しましょう。

音圧感とは一時的な声の大きさではなく声の量で感じるものなのです。
声の量とは面積みたいなものです。
図-1は大きな声ですが発声時間が短い。
図-2は半分の大きさですが発声時間が長い。
この場合、面積が広い図-2の方が音圧感があると感じます。



それでは説得力のあるブレッシーボイスの実践です。
音圧感を出すポイントは大きな声を出すのではなく、フレーズをほんの少し長めに歌うようにします。
つまり声の面積を大きくする訳です。
そしてブレッシー感を維持できる範囲で出来るだけ息を抜かない(漏らさない)ようにします。
日本語は意識しないと言葉(一字一字)の発音が次へ変わるときに声帯が開いて息が抜けてしまうので、少しレガートに歌って音が切れないようにすると息漏れが最小限に抑えられます。
息漏れが少ないということはそれだけ呼気が声帯の振動に変換されるので、声が安定して音圧感も上がります。
反対に息漏れが多いと息が続かなくなってフレーズの終わりを長めに歌えません。
つまり、フレーズを長めに歌えれば今言ったことがクリアされているということになります。

ボイトレTips #016 ♪ 喉声を直す「ふたつのマジック」

たとえば、歌いたい歌があるとします。でも上手く歌えないとき、あなたはどうしますか?
「とにかく練習しよう!」
そう思って、あなたは何度も何度も繰り返し歌いました。
どこかで聞いた「お腹に力を入れて」や「口を大きくあけて」などを実践しながら歌ってみました。
でも、うまく行きません・・・
むしろ歌い難くなって喉も疲れる感じです。
やがて声が嗄れてしまいました・・・

「自分は喉が弱いのかな?」そんなふうに思っていませんか?
そんなあなたにワンポイント・アドバイスしましょう。
喉が疲れる、声が嗄れる、という症状は「喉声(のどごえ)」で歌っているためにおこるものです。
「喉声」は声帯に無理な力がかかった状態で発声するので声帯を痛めてしまうのです。

<ふたつのマジック>
それでは喉声を直すシンプルな練習方法をお教えしましょう。
歌詞をすべて「ダ」に置き換えて歌います。
たとえば「あいたくて~」を「ダダダダダ~」と歌うのです。
この練習方法はキリガヤ・メソッドの発声理論に根差したもので、即座に喉声から解放されます。
どうですか?「ダ」で歌うと歌詞で歌った時に比べて、はるかに歌いやすくなったでしょう。
これが濁音のマジックです。濁音は声帯がきちんと閉じて振動する発声になるのです。

さらに「ダ」にはもうひとつのマジックがあります。それはタンギングのマジックです。
タンギングとは舌が上顎に触れることで空気の流れを瞬間的に遮断する動作ですが、 同時にタンギングは声帯閉鎖のきっかけになるのです。
したがって「ダ」のようにタンギングをして発音する言葉はスムーズな声帯閉鎖が行われるので声が出やすくなるのです。

「ダ」が歌いやすいのは理想的な発声のために不可欠な声帯閉鎖、つまり声帯をきちんと閉じて、 そして豊かに振動させるという声帯のコントロールが無意識のうちに出来るからなんです。
発声の初動にきちんと声帯閉鎖が出来ると声帯を閉じる力が不要になります。
ちなみに「声をアテる」というのは、この状態の発声をいいます。
逆にきちんと声帯が閉じていない状態で発声を続けようとすると無意識に声帯を閉じる力がかかります。
この力が声帯の振動まで押さえつけてしまい、結果として喉声になるのです。

そうです!「ダ」に置き換えて歌うだけです。
ただそれだけで確実に歌いやすくなるのは、このような理論に基づいているからなのです。

そして仕上げは「ダ」のイメージのまま、しっかりとアテて発声した声で歌詞を歌います。
良い歌に仕上げるコツは「ダ」から歌詞に戻したときに少し声量が下がるくらいに歌います。
こうすることで言葉のニュアンスを変えずに安定したボーカルになります。

これらのことを実践すれば「自分は喉が弱いのかな?」は間違いだった。
声の出し方が悪かったんだと気付くでしょう。

かつて私も「自分は喉が弱い」と思っていました。
ライブをやれば必ず後半は声ガレを起こしていましたし、気持ちよく声が出て来ないときはピッチも不安定になりました。
そんな私が目指したのはシンガーではなく、作曲家やプロデューサーでした。
しかし・・・
私のデモテープを聞いたアルファレコードのプロデューサーは、私の楽曲とボーカルの両方を気に入ってくれたようで、初めて会ったときにこんな会話をしたことを憶えています。
プロデューサー>君は自分の書いた曲を他のシンガーが歌ってレコードになるのと、他の作家が書いた曲を君が歌ってレコードを作るのでは、どっちがいい?
私は迷うこと無く即答しました。
私>自分の曲をレコードにしたいです。歌うのは誰でも良いです。
プロデューサー>う~ん。歌うのは自信がないの?
私>はい!、喉が弱いし、声量もないし・・・
プロデューサー>そうかぁ、でも、このデモテープくらい歌えたらさ、大丈夫だよ。自分で歌ったら?

ユーミンやハイファイセット、サーカスなどのヒットレコードを制作している大プロデューサーにそう言われて、 自分は喉が弱い!と思っていたのにも関わらず、なんとシンガーソングライターとしてデビューすることになったのです。

そしてレコードの制作が始まりました。
憧れのSTUDIO Aで私の曲を坂本龍一や松任谷正隆がアレンジして、超一流のスタジオミュージシャンたちと演奏しています。
夢のような光景です。
そしていよいよ私のボーカルの録音です。
レコーディングスタジオの録音環境は最高です。
最高のマイクとプリアンプで集音され、最高のリバーブがかかった自分の声がヘッドホンから心地良く返ってきます。
とても歌いやすいのです。
そのせいかプレイバックを聞くと自分でも上手く歌えたなぁ、と思える出来なのです。
不思議なことに喉も全然疲れません。

このレコーディングのとき、マイケル フランクスやジョージ ベンソンのレコーディングを手がけていたエンジニアのアル シュミットにマイケル フランクスのボーカル録りの方法を聞いてそれを実践していました。
そのレコーディング方法はマイクに近づいて小さな声で歌うというもです。
こうすることで倍音を多く含んだ良い声が録れるということでした。

その後、キリガヤ・メソッドを構築することで、スタジオで気持ちよく声を出して歌うことができた理由がわかったのですが、小さい声で歌うと喉にかかる力が半減して、声帯閉鎖がしやすくなるのです。
つまりアテる発声になるのです。

当時その理由はわからなかったけれど、その歌い方で無事に全曲のレコーディングを終えました。
私自身、仕上がりにも満足の出来でした。
しかし、順調だったのはここまでで、ファーストアルバムを引っさげてライブが始まると、まあ、思うように歌えないのです。
喉は疲れるし、ピッチは揺れるし、声は嗄れちゃうし・・・

上手く歌えなくなってしまう理由は明解です。
ライブではレコーディングスタジオのように小さい声では歌えません。
ステージ上はバンドの音量が大きいためにシンガーは無意識に声量を上げようとしてしまうのです。
そのため喉に力が入り大切な発声初動の声帯閉鎖がかなわずに喉声になっていたのです。

ライブでは思うように歌えないため、だんだんとレコーディングに重点をおくスタイルになって行き、いつからか私は「滅多にライブをやらないアーティスト」と言われるようになっていました。
その後、縁があってロサンゼルスのボイストレーナー、フローレンス リグスのレクチャーを受けることになるのですが、ここで初めて「声帯のコントロール」という発声テクニックに出会います。
この英語を母国語とする人のための画期的なメソッドを日本人の特性に合わせて再構築したものがキリガヤ・メソッドです。
このキリガヤ・メソッドの構築によって「なぜ、ライブでは上手く歌えなくなってしまうのだろう?」といった疑問がすべて氷解しました。
キリガヤ・メソッドを構築してから、私自身のライブを再開しましたが、2時間のステージもまったく喉の疲れもなく、レコーディングのときのように気持ちよく歌えるようになりました。
1ステージで声がダメになってしまうと言っていたアーティストがキリガヤ・メソッドによって、ひと夏に20本もあるツアーを難なくこなし、その後も声のトラブルをおこさずステージ活動を続けています。
現在、多くのプロシンガーから支持されているこのメソッドを気軽に体験していただきたいという思いで単発の講座を企画、開催しています。
開催日等の詳細はTipsのページでご案内いたします。
みなさんのご参加をお待ちしております。

ボイトレTips #015 ♪ 声は出ているのに歌詞が聞き取れない

前回のTips#14で「声が出てくれば歌詞は届くもの」というお話をしましたが、今回は声が出ているのに歌詞が聞き取れない人の場合はどうしたらよいか?というお話。
なぜ声が出ているのに言葉が伝わらないのか?
それは「歌う」ということと「言葉を伝える」ということがリンクしていないんですね。
「歌うこと」イコール「声を出すこと」になっていて、声を出すことで満足している、歌うということがそれで完結してしまっている。つまりそれは自分のためだけに歌っているわけですから、歌詞の内容、その歌のメッセージを誰かに伝えようという思いが希薄になります。当然それでは歌詞が伝わる筈もありません。
歌の心が伝わらないボーカルはいくら声が出ていてもリスナーは感動しません。
このタイプの人は得てして自分のボーカルが大好きだったりしますが、僕がレッスンを通じて知る限り、伝わる歌を歌うプロのシンガーは皆、自分の歌に満足していません。自分の歌に酔ったりしていないのです。まずはここから意識改革です。
改革の一つ目は自分の歌に酔っているということに気づくこと。そして二つ目はその歌を通じて誰かと感動を共有したいという思いで歌うようにすること。この意識があるか無いかがプロとアマチュアの大きな差になります。
ポイントはこの二つだけです。
今回の内容は、いつもこのTipsをご覧になっているほとんどの皆さんには、当てはまらないことと思いますが、そういった傾向のあるボーカリストを歌唱指導する場合などに参考にしてしていただけたらと思います。
歌はそれぞれ自由に歌えば良いものです。でも、聞いていて思わずゾクッと感動する歌というのは、謙虚に、ひたすらに「伝えたい」という思いで歌っている歌なのです。
ソフトなものから激しいものまで、恋愛から反戦まで、その内容はさまざまでも、すべての歌、すべてのアートは「メッセージ」なのです。
「伝えたいという思い」これが何より大切だと思います。

ボイトレTips #014 ♪ 「滑舌を良く」はNG!

CMで流れる商品名や企業名にメロディーをつけたもの、たとえば「♪セブンイレブン、いい気分」みたいなものをサウンド・ロゴと言いますが、このロゴを歌うときに気をつけなれればいけないのが言葉をはっきり歌うということ。つまり、当然のことながら商品名や企業名がちゃんと聞き取れることが何より重要となります。
さて、日本語をはっきり認識できるようにするには、ひとつひとつの文字が独立して聞こえるように発音しなければなりません。
しかし、サウンド・ロゴのような商品名を伝える場合は良いけれど、切なさなどの心を伝えるボーカルの場合は違って来ます。ひとつひとつの文字が独立するように発声すると声音が物理的に連続し難くなります。その結果、声量にムラが生じます。声量が安定しないボーカルは説得力に欠けます。つまり滑舌の良い歌では心情は伝わらないのです。歌のお兄さん的ボーカルでは「泣けない・・・」というのは、そういう理由によるものなんですね。
歌詞が入って来ないボーカルを改善しようとして「滑舌を良くして!」とシンガーにリクエストしたらレコーディングがドツボにはまってしまった、というのはよくある話ですが、歌詞が伝わって来ないのは滑舌が悪いからではないんです。おそらくきっと誰でも滑舌を良く歌おうとした途端、歌えてたものも歌えなくなってしまうでしょう。
では、どうしたら歌詞が心に入ってくるようになるか?それは滑舌なんて意識しないで、自然に言葉を発音しながら、母音をよりしっかり出して、なめらかに声をつなげて歌えば良いのです。しっかり声が出てくれば歌詞は届くようになります。
しかしアマチュアの場合は声が出ているのに歌詞が聞き取れないという人もいます。こういった人のボーカル改善については、また次回お話しましょう!

ボイトレTips #013 ♪ 声をアテる魔法の濁点

なんだか上手く歌えない楽曲ってありますよね、そんなときは歌詞をすべて Nei(ネィ)に置き換えて歌うと音圧やピッチが安定してとても歌いやすくなります。さて、全く同じメロディなのに Nei だと歌い易く、歌詞だと歌い難くなってしまうのは何故でしょう。それは Nei で歌うと声帯がしっかり閉じるのに対して、歌詞で歌った時は声帯の閉じ方が甘くなってしまうからなんですね。そこでこの問題を解決するための効果的なテクニックをひとつ。歌詞の母音に濁点をつけるイメージで言葉を発音して歌ってみましょう。たとえば「あなた〜♪」という歌詞なら「あ”なた〜♪」、「きみが〜♪」ならば「き」の母音は「い」だから「き(い”)みが〜♪」というように歌うと Nei に近い感じで声が出て歌いやすくなります。つまり濁点をつけることで声帯がしっかり閉じるわけです。声帯をしっかり閉じて発声すると息漏れがなくなり、声帯を閉じるための力が不要になります。その結果、喉に力がかからなくなるので声帯の振動が豊かになります。この理想的な発声が「声をアテる」ということです。アテて歌い始めたらそのフレーズが終わるまで(次のブレスまでの間)横隔膜をサポートして声帯を緩めずに歌うことで安定したボーカルになります。この横隔膜のサポート感覚が俗にいう「お腹に力を入れて歌う」や「腹から声を出す」ということなんですが、これについては既出の「ボイトレTips # 009 ♪ 横隔膜の動作について」をご覧くださいませ。さあ、みなさんも歌いなれた曲で「濁点の魔法」を実践してみましょう。でも、やり過ぎると訛った感じになってしまうので、何事も程よい加減が大事です。

ボイトレTips #012 ♪ 喉を開くって???

発声に関する書籍がいろいろと出ているようで、そういったの本の内容についての質問を受けることがあります。良くある質問は「声帯をしっかり閉じて効率よく振動させましょう」というレクチャーをすると「喉は開くのではないのですか?」というもの。受講生はその類いの知識を巷にあふれているボイトレ教則本で見ている訳ですが、その受講生が見た本によると「喉を開く」というのは喉を締めつけないで発声するということを言っています。つまり「締めつける」の反対は「開く」ということなのでしょう。喉に力を入れて無理に発声すれば声帯が締めつけられるから喉声になる。だから喉声にならないように喉は開いて発声するのだと説明しています。喉に力を入れて無理に発声してはいけないというのは間違っていません。しかし喉を開くという感覚で発声に有害な締めつける力を抜いて、さらに声を安定させるため声帯をしっかり閉じるということが出来る人はまずいないでしょう。しっかり閉じるためには閉じる力が必要なのです。だから「力を抜いて、力を入れる」という矛盾した動作を要求されることになり、ほとんどの人が結果を出せずに迷ってしまうのです。本を読んでもうまく発声することが出来なかったのは、あなたの理解力、あるいは努力が足りなかったわけではありません。大切なのは声帯の動作について正しく知ることです。なぜ発声時に力を入れてしまうのか理論的にわかれば、その力を排除するのは難しくありません。喉に力を入れてしまうのは理由があります。ほとんどの場合がきちんとアテて発声を始めていないのです。アテる=声帯がきちんと閉じて発声している状態ですが、声帯がきちんと閉じていないと声を持続させることができないため、閉じようとする力がかかります。その力が喉(声帯)締めつける有害な力になってしまうのです。「声帯を閉じる」と「締めつける」はまったく別の感覚です。声帯を閉じる技術を身に付け、その感覚がわかれば自ずと力は抜け、あなたを悩ませた「喉を開く」というイメージは不要になります。

ボイトレTips #011 ♪ 「Nei」は魔法の言葉

キリガヤ・メソッドではNeiという言葉で発声練習をしますが、「何故、Neiなの?」という疑問を持たれた方もいることと思います。今回はこのNeiで発声する意味をお話します。声を発する場合、まず声帯が閉じることが必要ですね。つぎに閉じた声帯を締めつけずに閉じた状態をキープすることが出来るとロングトーンが出せるようになります。ロングトーンが安定的に出せるようになってはじめて歌が歌えるようになります。ということで、発声における動作はまず声帯を閉じることですが、Neiというのは声帯が自然に閉じる言葉なので声を出しやすいのです。その理由のひとつはタンギングにあります。タンギングをすると声帯が閉じます。Neiはタンギングをしないと発音出来ない言葉なんですね。試しにタンギングしないでNeiと言ってみましょう。Neiにはなりませんね。そしてもうひとつの理由が二重母音です。二重母音とはひとつの音節の中にふたつの母音がある状態をいいます。たとえばMayは「メィ」となり二重母音ですが、姪は「め・い」と発音するので母音接続というもので二重母音ではありません。この二重母音の言葉は声帯を理想的に閉じるのです。この二つの理由によりNeiは正しい声帯のコントロールを理解するために最適なのです。歌いにくいフレーズは一度、歌詞を全部Neiに置き換えて歌ってみましょう。とても歌いやすくなるはずです。そしてそのNei発声のイメージのまま歌詞に戻して歌います。それを繰り返すことで苦手な箇所を克服しましょう。