ボイトレTips #005 ♪ 声をアテるってどういうこと?

漢字にすると「当てる」ということになるのだろうけど、的確に閉じられた声帯に呼気が当たって発声している状態を言います。
アテることによって・・・
① 無駄な息漏れがなくなる。
② 声帯を閉じる力が不要になる。
その結果、声帯の振動が豊かになる。
アテることによってほとんどの場合、声帯の振動を妨げる有害な喉への力が抜けて良い発声になりますが、声をアテつつ喉に力を入れ続けることも可能なので、特に熱唱型の人はアテることによって不要になった喉への力がちゃんと抜けているかどうかを確認しましょう。
それでは「アテる」という感覚を体感する方法をレクチャーしましょう。まず「ハッ!」と言って喉で息を止めます。このとき声帯が閉じて息が止まっています。そのまま声帯をゆるめずに「アー!」と発声します。声の出始めに喉にひっかかるような感覚がありますが、これがもっとも「アタッテいる」状態です。的確に閉じられた声帯に呼気を当てて効率の良い発声をしましょう。