ボイトレTips #008 ♪ 体重のかけ方を意識するだけで・・・

みなさんは立って歌うときに体重のかけ方を意識していますか?何となく立っていると膝が少しゆるみ、体重が踵寄りになっていることがありませんか?
この踵寄りに体重がかかる状態では横隔膜のサポートが甘くなってしまいます。サポートが甘くなると声帯をコントロールするために直接喉に力を入れることになります。喉に力がかかっていると顎を突き出すようなポーズになりますが、喉に力を入れて締めつけて発声すれば当然喉声になってしまいます。
それでは喉声にならないようにするために立って歌う時の体重のかけ方をお教えしましょう。その方法はとてもシンプル。踵よりもほんの少しつま先側に体重がかかるように立つだけです。コツは膝を曲げずに上半身のリラックスをキープしながら、体重をほんの少し前方に持っていく感じです。これだけで腹筋と背筋に緊張が生まれますね。この腹筋&背筋の緊張が横隔膜をサポートするのです。 立ち方を意識するだけで驚くほど声の安定が得られます。ぜひ試してみてください。但し、やりすぎは禁物です。声をアテるときの横隔膜の動作を邪魔するという弊害をもたらしますので!アテるときの横隔膜の動作、声を持続させるための横隔膜のコントロールについてはまた次回お話しましょう。