ボイトレTips #009 ♪ 横隔膜の動作について
アテるとき(声帯を閉じるとき)の横隔膜の動作は下から上に押し上げるようになります。つまり横隔膜が上がって声帯が閉じる訳です。したがってお腹に力が入っているとこの横隔膜の動作を邪魔するので声が出難くなってしまいます。お腹に力を入れて歌いなさいと言われて、かえって歌えなくなってしまうのはそのためです。横隔膜のサポートは閉じた声帯をそのままキープして声を持続させるために必要なのであって、発声を始める時の声帯を閉じる動作には横隔膜のサポートは有害なのです。理屈はともかく、どうしたら良いのかと言えば、発声を始める時(アテるとき)はお腹に力を入れない。横隔膜が上がり声帯が閉じて発声が始まったら、その閉じた声帯の状態をキープするために横隔膜のサポートを行う。それによって安定した声を持続することが出来るようになります。さあ、お腹の力の入れ方、もう一度チェックしてみましょう。
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